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大会趣意

 近年国際情勢は年々熱を増し、激震が走る事態でさえ珍しいとも言えない事態となりつつあります。
 ほんの数年前までは頻りに騒がれた国際テロ集団「Islamic State」の騒動は未だに続いているにも拘らず、早くもかつての話と人々の中で記憶は薄れ、歴史的な変動の一ページとなるだろう英国の西欧連合離脱の報は、今や人々の話題となることは稀となりました。
 現在、人口に膾炙されるのはトランプ政権の動静であり、今までは世界の風潮であった協調を基軸とした動きが、今やナショナリズムは自国ファーストという言葉に名を変えて世界へ広がりを見せつつあります。英国の離脱問題で揺れている西欧連合では、その中核であるフランスは右翼政党国民戦線のマリーヌ・ルペン氏の支持拡大など、反グローバリズムの声も表立って現れ、政治に影響を与えるという数年前までは思いもよらない出来事が起こっています。
 今までの当たり前がいつの間にか姿を変え、数刻前の常識がまかり通らなくなる転変の時代に、我々個人は一体どんな能力が求められているのでしょうか。それは環境に左右されることのない「主体性」であります。
具体的に言えば、大衆の意見に流されるのではなく、確固とした意志を持って主張を繰り広げ、周囲のあらゆる事態を客観的に見つめ、適せん対応で乗り越える。これこそが、有為転変激しき今の時勢に必須不可欠の能力であると考えられるのです。
 拓殖大学雄弁会は、今後の転変の時代で生き抜くことのできる「主体性」のある人材育成に貢献するため、学内外の学生に対して、研鑽の機会と、問題意識の向上のきっかけとなる場を提供すべく、ここに「第26回拓殖大学総長杯争奪全日本学生雄弁大会」の開催を宣言致します。

拓殖大学雄弁会

第26回拓殖大学総長杯争奪全日本学生雄弁大会実行委員長

長嶋​恒輝

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